【帰化】そもとも帰化とは?

「帰化」とは、端的にいうと外国人が日本国籍を取得することです。

帰化するためにはその申請手続きが必要になりますが、
「帰化申請」は主に「国籍法」によって規定されています。
そしてその申請のためには戸籍法、入管法、会社法、民法、
税法、年金、風営法、刑法などの幅広い法律が関わってきます。

さらに、外国人の手続ということで勘違いしている方が多いのですが、
帰化申請の管轄は入国管理局ではありません。

帰化申請をするところは「法務局」です。

そして「法務大臣」が「許可」か「不許可」の最終決定を
するということになっています。

ところで、帰化を希望する方は大きく3つパターンがあります。

・1つ目は、在日韓国人・朝鮮人の方です。
日本生まれの特別永住者の方です。
現在では日本語ネイティブで韓国語も話せなく、
韓国に行ったことすらない方も大勢いらっしゃいます。
なぜ自分は日本国籍ではなく、韓国籍なんだと思い、
周りに公表しないで生活していらっしゃる方も多いようです。

・2つ目は、日本人と結婚した外国人の方が日本国籍を取得するケース。
日本人の方からの問い合わせで「妻が帰化したいんですが・・」 とか
「夫が帰化したいんですが・・」という問い合わせが多くあります。

・3つ目は、日本で就労している外国人の方で、
すでに日本に長期間住んでいて、これからも日本に
住み続けるつもりなので帰化をしたいと希望する方です。

みなさん帰化を希望する理由はそれぞれで、
在日韓国人の方で帰化を希望する方というは、
20代の方ですと就職前や結婚前に日本国籍になっておきたいとか、
30代の方ですと子どもが生まれたので帰化したいとか、
40代、50代でも、国際結婚した外国人の方や、
長期滞在している外国人の方も、
皆それぞれの人生のステージで想いを持っていらっしゃいます。

そして、帰化したと思い立った時に確認すべき、
一番重要なことは「帰化の要件」です。

要件がクリアできていれば結果的には帰化できて
日本国籍が取れると考えてよいと思います。

帰化申請書類の作成や、添付書類を集めたりというのは
煩雑で面倒であり、かなり労力がかかるものですが、
最終的に許可が下りるはずです。

帰化の許可・不許可は法務大臣の自由裁量によるとされていますが、
私の実務上の経験から考えると帰化の要件を満たし、
申請人の各種事情に合った必要書類をそろえ、
帰化許可申請書類一式をミスなく作成すれば通常は
許可されると判断しております。

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